風がなく穏やかな天気である。
柚子の実が残っていて、霜に会い腐色がかかっている。
柚子の斜面も下にある調整池で沢山の釣り人が鮒を釣ろうとしている。
暫く足を止め様子を見ていたが、魚の反応はないようだ。
この釣り人たちは、何をみているのだろうか。
それぞれの人がそれぞれ違うものを見ている(頭に浮かんでいる)。
見たいものを見るのは、人の習性であるが、見えているのはある物では
ない。頭の中で生成されたことであるようだ。私が見ているものも
同様である。人の認識は、現実ではなく仮想のものかも知れない。
斜面や小枝にムクドリが群れており、もうすぐ散りゆく蝋梅も見事である。