人が生きる根幹は認知にあり、私たちは現実世界と仮想世界という二つの世界の中で存在しています。この認知こそが、物事の理解、感情の形成、そして意思決定を導く鍵となります。現実世界では直接的な経験と感覚が基盤となり、仮想世界では情報や想像力が大きな役割を果たします。
加えて、仮想世界では、情報化(コード化)によって、現実世界とは異なり、単純化・汎用化される傾向があります。
現代社会では、インターネットやSNSが普及し、仮想世界が私たちの生活に深く入り込んでいます。スマートフォンやパソコンを通じて情報収集したり、友達と繋がったり、自分を表現したりする中で、いつの間にか、仮想世界はただの便利なツールではなく、私たちの一部になっている人も少なくありません。
仮想世界は、私たちの生活を便利で豊かにしてくれる素晴らしい側面を持っています。仕事や学習、趣味など、様々な分野で新しい可能性を広げてくれます。
一方で、仮想世界に没頭しすぎることで、現実感が薄れたり、判断が現実と乖離し、机上の空論に陥ることも事実です。
私たちが生きる上で大切なのは「認知」です。私たちは、現実世界と仮想世界という2つの世界の中で生きています。現代社会では、インターネットやソーシャルメディアの普及により、多くの人々が現実世界と仮想世界の境界を曖昧にしています。現実世界では、直接的な体験や五感が中心となり、そのことがバランスを取る上で重要になります。
AIの普及が進み、仮想世界が大変なスピードで拡張され、充実していくと思われます。したがって、現実世界の五感による認知を強化しないと、仮想世界に主導され、現実離れした考えに流されてしまう可能性があります。
昨今の政府の施策には、現実との乖離や机上の空論と感じることが少なくありません。これが仮想世界に主導される兆候でないことを願うばかりです。